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創作ドウワ

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カズーイの冒険1

人類に取り残され、地図にも載らないほどの小さな
南海の孤島がありました。

その孤島は、一年中、緑豊かな木々におおわれた島でした。

昔は誰かが住んでいたのかもしれませんが、今は、誰からも
忘れられた孤独な島でした。

しかし、そこに住む小動物たちにとっては楽園なことに
変わりはありませんでした。

その島に住んんでいるのは、無人島らしく、リスや
ウサギや小鳥達などの小動物たちです。
みな、毎日平穏に暮らしていました。

そう、ウサギのカズーイもその一人です。

カズーイは走ることが大好きで、来る日も来る日も
島中を走り回っています。
島に住むほかの仲間に迷惑がられる存在でしたが、
本人は全く気付いていませんでした。

カズーイは、島の森の奥深くにある大木の根元の
穴の中で暮らしていました。

同じ大木には、リスの家族が何家族も何家族も住んでいて、
まるでリスのマンションみたいな大木になっていました。
カズーイは、そんなリスたちの「カリ、カリ」と木の実を
食べる大音響で毎日目覚めていました。

そんなカズーイの夢は、大空を恋人のミミーとわがもののように
飛び回ることでした。

カズーイの冒険2

カズーイはいつものようにリスたちのカリカリ、カリカリ、カリカリ、の大合唱で目を覚ましました。多勢に無勢なので、もんくは何時ものように心の中にしまってしまいました。
以外にもきれい好きなウサギのカズーイは、顔を洗いに島の山の上にある湖に、自慢の足で駆けて行きました。

湖にドップンと顔をつけると、底のほうにオオサンショウウオのロッジ爺さんがまだ寝ているのが見えました。
ロッジ爺さんはカズーイにいつも、意地悪なことを言っているので、カズーイは大きな声で「ロッジ爺さん、ロッジ爺さんおはよー」と声をかけると、ロッジ爺さんはビックックーとしてよほどビックリしたのか、おなかを上にしてピューと湖底もっと奥への方へといってしまいました。
カズーイはちょぴっと悪い気がしたので、心の中で「ロッジ爺さんごめん」と謝りました。
「でも、ウサギは空を飛べないなんて僕の夢を壊そうとするからいけないんだよ」と弁解も忘れませんでした。


カズーイの冒険3

顔を洗ってスッキリしたカズーイは、森の自分の住み処へ戻ると、
ガールフレンドのミミーが朝ごはんの人参のいい匂いをさせて
待っていました。

ミミーは森中で一番の美ウサギだとカズーイは思っていました。
実際、ミミーの耳はスッと立っているし、毛も真っ白でやわらかく
フサフサしています、目元もパッチリとして長めのまつ毛をしています。
話し声も透き通るやわらかい声です。

カズーイの外見は、耳が少しばかりほかの仲間より長めなくらいなだけで、
何の変哲もない、どこにでもいるウサギでした。

ミミーがカズーイのどんなところが好きなのかカズーイは知りません。
聞いても 「フフ」 と優しい声で微笑むだけでした。
でも、そんなガールフレンドがいることが自慢でした。
ほかの森の仲間たちは、そんなカズーイをひやかして楽しんでいました。

カズーイはミミーと大空を自由に飛び回りたいといつも思っているので、
だれかれなく、どうやったら飛べるようになるか聞いて回っていました。

そんな時、ロッジ爺さんが「ウサギが空なんか飛べるわけがないじゃろ」
「そんなに飛びたきゃ思いっきりダッシュして跳ねてみるんだな」なんて
意地悪なことを言われて少し悲しくなっていたんです。



カズーイの冒険4

カズーイはどうやったら鳥になって飛べる様になるか
いつものように悩んでいると、ミミーが思いついたように
「そうよ大ワシのドンキーに相談してみたら」
と勢い込んで言いました。

「どうしてドンキーなの、鳥ならほかにもフクロウのドンや
カワウのマーラだっているじゃないか。それに僕、ドンキーが
苦手なんだ。乱暴者なんだもん」とカスーイは耳をたらして反論しました。

ミミーはカズーイを諭すように優しくいいました。
「大ワシのドンキーさんはいつも空の高いところから下を見下ろして
いるのよ。それに比べてフクロウのドンさんや、カワウのマーラさんは空を
飛んでいるより木の枝で休んでいる方が長いのよ。飛び方を教わるなら絶対
ドンキーさんよ」、と目をクリクリっとさせて言いました。

「これから早速ドンキーさんに会いに行きましょっ」とカズーイの耳をつかんで、
森の奥の方へと引っ張っていきました。


カズーイの冒険5

カズーイは大好きなミミーに耳をつかまれ、
グイグイ引っ張られて、森の奥深かくに向かっていきました。


「イタッタタター!」カズーイは耳がとっても苦手でした。

「ミミー!耳をひっぱらないで!本当に痛いんだ。」
ミミーはビックリしてカズーイを見て言いました。
「カズーイ、あなた本当にウサギなの。」「ウサギは耳をひっぱたって平気なはずよ!」

突然の言葉でした.

カズーイは、びっくりしました。こんなに痛いのに他のウサギたちは
本当に痛くないっていうのか?

カズーイはおそるおそるミミーの耳をツネってみました。
しかし、ミミーは全然気が付いている様子はありませんでした。
カズーイは今度は思いっきりミミーの耳に爪を立ててツネッて
みました。しかしミミーは少し顔をしかめたくらいで、カズーイの
方を見て「さすがにそれは痛いよ」とちょっと涙目で訴えました。

「ごめん」とカズーイは謝りましたが、心の中では、「あれが僕だったら
きっと気絶はしていたよね」と自分に言い聞かせていました。


Appendix

プロフィール

ガボテンマサ

Author:ガボテンマサ
どうわへようこそ
娘が幼稚園の時に創作したお話をアレンジして、少しづつアップいます。
読み続けるとどんどんはまっていく内容だと思います。

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