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創作ドウワ

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カズーイの冒険 53

「ああそうだな」と慌ててガボが頷きました。

「紹介するよ、こちらのウサギのお嬢さんはミミー」

そう紹介されると、ミミーは軽くケンに会釈しました。

「こっちのサルは、僕の幼馴染のケン」

ケンもミミーに軽く会釈を返しました。

「でもいつも見かけないわよね
とテルが不思議そうにガボとケンを交互に見ながら言いました。

「確か3年くらい前に合ったきりのような気がするんだけど...」
「一体普段どこに住んでんのさ」
とテルがさらに不思議そうに訊きました。

「そうか!テルもケンの事良く知らないんだったね」
とガボが頷きました。

「実は、ケンはあのワクワク島からやってくるんだよ」

その「ワクワク島」というのはこの島(自分たちの島には名前を付けていない)から
良く晴れているぃるときにだけ見る事が出来る5kmほど離れた島の事です。

「えっ!じゃあどうやってくるの!」

テルとミミーは興味津々になって訊きました。

「そんなの泳いでくるに決まってるじゃないか!」
とケンは誇らしげに胸をそらして言いました。

テルとミミーはもう尊敬のまなざしでケンを見つめていました。

特にテルは、そんなにすごい人のお腹の毛をむしりとり、その上
バカ殿のような化粧までしてしまった事に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいに
なってきました。

ミミーが冷静になって訊きました。
「泳ぐとここまでどのくらいの時間がかかるのかしら?」

「ここまで途中に浅瀬のサンゴ礁が2か所あるんだよ」
「そこで休んで、波の具合を見るから早くて調子が良ければ6時間もあればにはここまで来られるかな」

「ちなみに今日はワクワク島からここまでサンゴで少しだけ昼寝で休んだから7時間位かかったかな」

と事もなげにケンはサラッと言いました。


ガボは後ろでなぜかしらん顏していました。

テルとミミーはケンの事を尊敬し始めていました。

ケンが突然、「おい!ガボいったいどこへいってたんだ」
とガボの方を向きバカ殿の顔のまま言いました。

「ケン、バカな事ばっか言ってないでさっさと顏を洗って来いよ」
と、もうガマン出来なくて吹き出しそうになりながらタオルを投げて言いました。

「・・・・」テルとミミーが不思議そうな顔をしてガボを見ました。

「あっ、カズーイを迎えに行かなきゃ!!」
そういって、意味ありげにケンに笑いかけってバキのの巣穴に戻って行きました。

テルは何か釈然としないものを感じ取りました。

ケンは洗面所で顏を洗って「しらっ」として戻ってきました。






カズーイの冒険 53

ガボは大急ぎでバキの巣穴に向かって行きました。
早くカズーイを安心させたかったからです。

しかし、ガボがバキの巣穴に戻った時には、もうバキの巣穴に入った後のようで
カズーイの姿はありませんでした。

ガボは中に入ろうか少し迷いましたが、巣穴のすぐ横にある枝の上に
座って待つことにしました。

腰を下ろすと、夕闇がどんどん広がり始め、星たちが競うように輝きだし始めました。

夕闇に星がきらめくのを全身に受けながら、ガボの心は久しぶりに会った
ケンの事でワクワクしている自分を感じていました。

ガボとケンはもう10年来の付き合いで兄弟のようなものでした。

どのくらい時間が経ったでしょう。
しばらく過去の事に思いをはせていると、バキの巣穴からアヤちゃんの声とともに
カズーイが出てきました。

カズーイの表情がさっぱりしているのが暗がりでもわかりました。その眼元が、月の光で
反射され、 「キラッ」 と潤んでいることもガボは見逃しませんでした。

ガボは、座ったままカズーイが来るのを待ちました。

カズーイが、バキとアヤちゃんにお礼を言ってお辞儀をしているのを見ました。

すると、バキもカズーイにお礼を言って、お辞儀をしているじゃないですか。

ガボはびっくりしてしまい枝からずり落ちそうになり、 「あっ」 と大きな声を出してしまいました。

バキとカズーイが同時にガボがそこにいた事に気が付き、
バキは気恥ずかしくなったのか、よそ見をしながら

「ああ、ガボそこにいたのか。入ってくればよかったのに」

といって目元をぬぐいながらニガ笑いを浮かべました。

アヤちゃんはそんなことお構いなしに

「ガボさん聞いて下さい!二人は仲直りしたんですよ!」

「私嬉しくて、早くみんなに教えたくて」と、とてもうれしそうに興奮していいました。

つられて、ガボも興奮してしまい、

「おお!それじゃ早くみんなの所に行こう」

と言っていました。



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ガボテンマサ

Author:ガボテンマサ
どうわへようこそ
娘が幼稚園の時に創作したお話をアレンジして、少しづつアップいます。
読み続けるとどんどんはまっていく内容だと思います。

感想などお聞かせもらえればさらなる励みになります。
悪態でもかまわないので足跡を残してくださいね。

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gaboten@tbz.t-com.ne.jp

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