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カズーイの冒険56

カズーイがそっとミミーに訊きました。
「そっち系って何のことなの」

ああ~、ここにも負けじと「おニブ」がいたんだ~と思いましたが、

そんなカズーイの疑問には答えず、ミミーは、ガボとケンに

「二人はどういう知り合いなんですか?」
と興味津々に訊きました。

「僕はこの島で生まれ育ったんだ。だから子供の頃はガボと一緒によく遊んだよ」

ケンがそういうと、続きをガボが引き取って、

「良く二人で、島の上の泉から海に流れでている川に、大きな葉っぱを浮かべて
どっちが先に海に流れ出るか競争してたんだ」

「そんな時、川へ流す葉っぱを探しに森の中をウロついていると、ヒナが枝に引っかかって
いるのをケンが見つけたんだ」

これは大変だ~!とお互い叫んで、大急ぎで泉から汲んできた水を、ちょっとづつヒナに
水を飲ませると、ヒナが目をさまして、ピーって、小さく鳴いたんだ」

「はあ~良かった~、と二人でカオを見合わせると・・・・」

そこまでガボが一気に話すと、お互いその時を思い出したのか、

「あはははは~、あの時のケンのカオったらなかったぜ~」

そう言うガボだって、アハハ!思いっきり引きつってたぜ!」

楽しそうに笑い出しました。

ミミーやみんなも話の続きに興味が湧いてきました。


ケンが話の続きを始めました。

「さっきまで晴れて明るかった景色が急に暗くなったんだ」

「お互い、どうしたんだろう?と空を見上げると、ヒナの声を聴き付けた母親が、
大きな翼を広げたまま、木の枝に止まって、こっちを睨んでいたんだ!」


「一体誰が来たかわかるかい?」
ケンがみんなのカオを見回しながら質問しました。

「あのマザードンキーが来たんだよ!」

「その子を返せ~!」

「マザードンキーはそう言うと、広げた翼をさらに大きく広げ、こっちに向かって来たんだ!」


ひい~!!ごめんなさい~!!そう言うと、ヒナをその場において一目散に森を抜け、
一気に海岸の岩場の隙間まで逃げ込んだんだ」

「しばらく、二人はガクガクふるえながら、岩場の隙間で抱き合っていたんだ」

「ああ~!だから二人はそっち系になったのか!」
とバキが茶化しました。

「バキさん!!」

そう言うとアヤちゃんが悲しそうなカオをして
「なんでそんな事を言うの?」

「いや~、ウケるかなと思って・・・・」そういうと「ごめん」と小さく謝りました。

「で、ガボ、話の続きを聞かせてくれよ」とごまかしました。

ガボは「そっち系」の意味が相変わらず解らないので、ちっとも気にしていませんでした。


「しばらくして、マザードンキーが追いかけて来ていないとわかると、隙間から岩場の上に出たんだ」

ケンが話を続けました。

「すると、そこに、今の長老、当時は若かったなあ」
「そうそう、長老がやってきて、怖い顔をしてこういうんだ」

「マザードンキーが明日の正午、さっきの所で待ってるから必ず来い!」

「そう伝言を預かったぞ!」
「お前らいったい何をしでかしたんだ?」

「そう長老が心配して訊いてくれたんだ」

「僕たちは膝がガクガクして止まらなくなり、その場でワアワア泣き出してしまったんだ」

「長老が、泣いてたんじゃわからんだろう。ちゃんと話してご覧。と優しく
肩を抱きしめてくれたんだ」


みんなは静かに二人の話に耳を傾けていました。


カズーイの冒険57

「俺たちは、その時あったことをすべて長老に話したんだ」
ガボが、話を続けました。

「すると、お前たちは何も悪い事はしてないじゃないか!」
「むしろ人助けをしたんじゃないか!」


「長老が憤慨してそう言った後、優しく」
「なら何にも心配はいらん。明日はオレも一緒に行ってやるから安心しろ」

「そう言って僕たちの肩をポンポンと叩いて」
「今日は俺の家に泊まっていけ、二人一緒の方がなにかと心強いだろう」

「そう言って、俺らを泊めてくれたんだ」

「当時の長老の家は、お子さんがいて色々大変だったと思うけど、奥さんは何も言わず、
優しく迎えてくれたよ」

「たしかに長老の言うように一人で家で寝るよりは、ガボと一緒で救われたと思うよ」

ガボとケンが互にカオを見合わせ、思い出しながらケンが言いました。

「俺たち二人とも家族が早くにいなかったから・・・。一人じゃどうしていいか」

ガボがポツリとこぼしました。

「とにかくその夜は二人とも寝つけず、経験したことがないくらい長い夜を味わったよ」
ケンも頷いていました。

「朝になって真っ赤な目をした俺たちをみた長老が」

「なんだ、なんだ~!、全然寝られなかったのか?まあ、とりあえず飯を食おうや!」

「そう笑って、俺たちの気をほぐしてくれたっけ」
「でも、やっぱり気が重くて食事もろくにのどを通らなかったよ」

「だけど、そんな俺たちの気をほぐしてくれる天使がいたんだ」

ケンがそう言うと、ガボが
「長老の子リスのナナとヨシが可愛くってな!」

「オジちゃんたち、どうちたの?おなかいたいの?」

「なんていって俺たちの膝の上に乗っかって心配そうにお腹をさすってくるんだ」
ケンがそういうと

「あははははは~!」
「オジちゃんたちだって~」


テルが大きな声で手を叩いて笑いだしました。

「そうなんだよ。俺たちもそれを聞いて今のテルみたいに大笑いさ!」

「それで大分気持ちがほぐれて、食欲も出て来たよ」

ケンもガボもその時の様子を思い出し「にやにや」していると

「だから~、マザードンキーはどうなったんだよ!」

巣穴の入り口から声がしたので、びっくりして振り返ると

そこには、オオワシのドンキーが鋭い眼光でにらんでいました。

Appendix

プロフィール

ガボテンマサ

Author:ガボテンマサ
どうわへようこそ
娘が幼稚園の時に創作したお話をアレンジして、少しづつアップいます。
読み続けるとどんどんはまっていく内容だと思います。

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悪態でもかまわないので足跡を残してくださいね。

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gaboten@tbz.t-com.ne.jp

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